光老化という言葉を聞いたことがありますか?
紫外線がお肌に悪い!というのはもはや常識ですが、紫外線がお肌にどんな影響を与えているのか、その仕組みまで詳しく知っているという方は少ないのではないでしょうか。
お肌の老化を加速させる光老化とは?その対策や回復させる方法についてまとめてみました。
さっと読むための目次
肌老化の原因!光老化とは
身体機能の衰えによる老化が通常の老化である一方、紫外線による老化は「光老化」と呼ばれています。
お肌を老けさせる原因の80%が光老化、つまり紫外線が原因と言われているので、むしろ光老化の方が一般的と言えるかもしれません。
紫外線による光老化
紫外線が肌に悪いというのは常識ですが具体的にどのような悪影響を及ぼすのでしょうか。
下の写真は69歳男性の写真です。右側にくらべ左側の方がしわやたるみが出て皮膚が厚くなっていますよね?

引用:CBSNEWS
実はこの方、28年間タクシードライバーとして仕事をしていました。つまり運転席側の窓(海外なので左側)から紫外線を浴びた顔半分がより一層老化してしまったのです。
では、お肌の老化を加速させる紫外線の種類についてさらに詳しくみてみましょう。
UV-A(長波長紫外線)
紫外線の波長が最も長く、お肌の真皮まで刺さります。
お肌のハリや弾力を生み出すコラーゲンやエラスチンなどを変性させるものです。後々皮膚のしわやたるみ、肥厚などの原因になります。
UV-Aによる日焼けを英語ではサンタンといい、すぐ黒くなる日焼けはこれが原因です。
UV-B(中波長紫外線)
UV-Aよりは肌の奥に届かないけれど爆発力が高く、日光火傷などの炎症を引き起こすのがUV-Bです。
日焼けで赤くなり、英語ではサンバーンといわれます。
紫外線による体への害を食い止めるために、お肌の表皮層にあるメラノサイトがメラニンを作り出します。
日に焼けた直後の肌はメラニンの量を十分に準備できていないため、赤く炎症を起こしますが、炎症が収まると皮膚が黒くなります。
しばらく日光に当たらずにいるとメラニンの量が通常に戻り、お肌の生まれ変わり(ターンオーバー)によって濃くなった皮膚は垢として剥がれ落ちます。
この仕組みがうまく行かないとシミとして蓄積されてしまいます。
ブルーライトによる光老化
さらに最近では紫外線による光老化にくわえ、ブルーライトによる光老化も注目されています。
化粧品メーカーのランコムよるとブルーライトの波長はUV-Aよりもさらに深い真皮層に到達するとのこと。
ブルーライトによる色素沈着が3か月以上残ってしまうことが分かったそうです。
スマホやPCなどブルーライトなしの生活はありえませんから、ブルーライトからお肌や目を守るための対策も必要です。
今すぐ始める光老化対策!光老化から肌を回復させるには?
では光老化からお肌を守るためには何をすべきなのでしょうか?
光老化予防にとにかく日焼け止め!
1年を通して日焼け止めを塗ることはとても大切です。
紫外線は窓ガラスも通しますし、洗濯ものを干したりゴミを出したりなどの少しの紫外線でも油断なりません。
朝のスキンケアの後には必ず日焼け止めをぬってお肌を守りましょう!
日常生活であればSPF15~30の+くらいで十分です。
最近では飲む日焼け止めやブルーライト対策もできる日焼け止めなども出てきています。自分に合った日焼け止めを探してみてください。
光老化対策化粧品
光老化によって引き起こされるシミには美白成分、しわ、たるみなどにはコラーゲンやヒアルロン酸などが有効です。
アルブチン、コウジ酸、カミツレエキス、アスコルビン酸など美白成分が入った化粧品は1年中使ってメラニン対策をしましょう!
また、ビタミンC、ビタミンE、βカロチンなどの抗酸化食品を積極的に摂り、体の内側から老化させないことも大切!
光老化が進んだ肌を回復させようとしてもなかなか難しいところがあります。
紫外線は出来る限りシャットアウトして予防することが一番大切です!
まとめ
光老化を引き起こす紫外線の種類や及ぼす影響、その対策についてまとめました。
- 肌老化の80%は紫外線による光老化が原因
- UV-Aは真皮まで届きたるみ、しわの原因に、UV-Bは蓄積するとシミの原因に
- 紫外線だけじゃない!ブルーライトでも肌は老化する
- とにかく予防!日焼け止めで紫外線をシャットアウト
- 美白化粧品は1年中使う
紫外線がシミの原因になると認識している方は多いですが、深いシワやたるみの原因になると認識している方は多くありません。
真皮にまで影響を与える深いシワは、出来てしまったら自力で改善するのは困難!
毎日ちゃんと日焼け止めを塗ることが、10年後の美肌をつくることを是非覚えておいてください♪
