ドラッグストアで見かけて気になっていた小林製薬のsaiki(サイキ)CMでもよく見かけますよね。
saiki(サイキ)は実はスキンケアというよりはお薬寄り。皮膚科で処方されるヒルドイドに含まれるヘパリン類似物質が配合されているんです。
ヒルナンデスでハイヒールももこさんが愛用しているとも話していたローション。
先日、アンチエイジングのイベントに行った際にsaiki(サイキ)のミニローションをいただいたので使ってみることにしました。
結論から言うと、小林製薬のsaiki(サイキ)は第二類医薬品に分類されるお薬です。
詳細は本文にまとめていますが、スキンケア長期的に使用するのは、あまりおすすめできません。
「ちょっと乾燥が気になる・・・」ぐらいの方なら同じ小林製薬から出ているヒフミドをチェックしてみてください。
さっと読むための目次
小林製薬のsaiki(サイキ)を使ってみました
30g入りのsaiki(サイキ)のローションを使ってみました。
普通のローションではなく「保水治療ローション」と書いてあります。
「粉吹き肌化粧水さえしみる肌に医薬品」と書いてありますね。
ローションを手にだしてみました。やや白濁したシャバシャバ系のタイプ。
手のひらに出した一瞬、独特の香りがしたような気がしたんですが、広げるうちに気にならなくなりました。
シャバシャバなのに、手に広げるとかなりしっとりしますね。ただ時間が経つとしっとりさはなくなりました。
saiki(サイキ)の成分です。
全成分はホームぺージに載ってました。
添加物として、グリセリン、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、オリブ油、スクワラン、dl-ピロリドンカルボン酸Na、安息香酸、水添大豆リン脂質、キサンタンガム、コレステロール、L-アスパラギン酸、グリシン、DL-アラニン、エデト酸Na、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸、pH調節剤、その他1成分を含有する
ローションの有効成分は、以下の通りです。

引用:小林製薬
ローションの他乳液、クリームもあります。
小林製薬のsaiki(サイキ)成分は?乾燥荒れ肌に効果的がある理由
やはりsaiki(サイキ)の最大の特徴はヘパリン類似物質が配合されていることです。
冒頭でも書きましたが、皮膚科で処方されるヒルドイドにも配合されている成分です。
ヒルドイドは小さなお子さんがいらっしゃるママたちの間で「万能クリーム」だと一時期話題になりました。
ヘパリン類似物質とは一体どんな成分なんでしょうか。
ヘパリン類似物質とは
saiki(サイキ)をいただいたアンチエイジングのイベントにて、皮膚科の先生による乾燥肌セミナーを受けてきました。
ヘパリン類似物質は50年以上も乾燥肌の治療薬として使われてきた成分です。
- 保湿
- 血行促進
- 抗炎症作用
などの効果があります。
分子構造的に水をいっぱいくっつける性質があり、肌の内側から新陳代謝を促したり、コラーゲンの生成を助ける働きもあるのです。
ヘパリン類似物質配合クリームと一般的なスキンケアを使った場合のお肌の保水改善効果を比較したグラフです。
どちらも保水効果は改善していますが、ヘパリン類似物質配合クリームの方が保水効果はぐんとアップしています。
また、ヘパリン類似物質は他の保湿成分と違い、肌の表皮層の奥の部分まで作用します。
そのため、一時的な保湿ではなく、根本的に乾燥肌を改善する効果を期待できるのです。
白くガサガサ乾燥している肌にヘパリン類似物質を用いた経過写真です。
粉を吹いていた肌が8日ほどでキレイになっています。
ヒルドイドと小林製薬のsaiki(サイキ)どっちがいい?
ヒルドイドに配合されているヘパリン類似物質は25g中、3mg、小林製薬のsaiki(サイキ)は100g中、0.3gです。
これを100g換算して比較するとヒルドイドの場合0.012gとなり、意外にも(?)saiki(サイキ)の方がヘパリン類似物質配合量が多いことになります。
ただし、皮膚科で保険適用される場合180円ほどで手に入るヒルドイド。一方でsaiki(サイキ)のクリームは30g、1,836円です。
こうやって比べると、安く手に入るヒルドイドが欲しい!と思うかもしれません。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみて欲しいのです。
現在、ヒルドイドを美容目的で求める人が多く、医療費の増大につながると問題になっています。
この医療費の問題については、セミナーでも皮膚科の先生が言及されていました。健保組合では、ヒルドイドを保険適用から外すべきという指摘が上がっているほど。
本当にヒルドイドを必要とする人にとっては迷惑な話なのです。
saiki(サイキ)はスキンケア?医薬品?
saiki(サイキ)は「治療ローション」と名前がついているように、第2類医薬品という医薬品です。
これは風邪薬などと同じカテゴリーに入ります。
薬局に行って陳列されているのを見ても雰囲気が違いますよね。
第2類医薬品の定義を見ると以下のように書かれています。
はっきりと、健康被害が生じるおそれがある医薬品と記載があるんです。
ヒルドイドもsaiki(サイキ)も医薬品でスキンケア用品ではありません。
あくまでも、皮膚乾燥症の人やアトピーの人のためのお薬であって、健康な肌の人には効きすぎる(=何らかのトラブルが起こる)場合だってあり得るんです。
ただ、難しいのが皮膚科に行くかどうかを判断する基準だと思います。
セミナーで皮膚科の先生によると、
- 赤くなっている
- 皮膚が剥けている
などの症状があれば皮膚科の受診をおすすめするとのことでした。
乾燥肌におすすめのスキンケア
サイキは医薬品の分類ですが、一方で化粧品の定義は、
つまり、もっと美しく!魅力的に!を安全に目指すためのもの。
なので、ちょっと乾燥するな~とか、カサカサするな~程度だったらsaiki(サイキ)は向きません。
また、健康なお肌の人がsaiki(サイキ)を使っても美容効果は期待できないということです。
乾燥するけどsaiki(サイキ)を使うほどじゃないかも・・・と思ったあなたにおすすめのスキンケアは、サイキと同じく小林製薬から出ているヒフミドです。
ヒフミドは小林製薬の通販限定の低刺激スキンケア化粧品。
せっかくスキンケアをするんだから、乾燥対策だけではなく「もっと美しく!」「ハリ・ツヤ欲しい!」などの目的も叶えましょう♪
小林製薬が作るスキンケアならヒフミド
saiki(サイキ)と同じ小林製薬が作るヒフミド。こちらはsaiki(サイキ)とは違い、完全にスキンケアを目的とした化粧品です。
ヒフミドはお肌にもともとある保湿成分セラミドに着目したスキンケア。
ヒト型セラミドⅠ、Ⅱ.Ⅲを配合し、他のセラミドの3倍の保水を実現していて、低刺激なスキンケアです。
これはさすが製薬会社が作るスキンケアという感じ。シンプルな使い心地ですが、乾燥に真正面からぶつかっている感じです。
ヒフミドは小林製薬の通販限定のラインナップなので、ドラッグストアでは買えません。
ですが、お得なトライアルセットがあり、現品購入前にラインで試すことが可能!おまけのポーチまで付いてきます。
私も使いましたが、特にクリームとUVカットの使用感が気に入ってます。
レビュー試して分かったヒフミドの効果!リアルな口コミとレビュー
まとめ
年齢を重ねるにつれ乾燥しやすくなるのは事実です。
- 女性ホルモンの減少
- ターンオーバーが遅くなる
- バリア機能の衰え
などが起こるからです。
ですが、赤くなったり、皮膚が剥ける程悪化してしまうのか、カサカサしがちになるのかなど、乾燥の度合いは人によって様々。
なので、人によって選ぶべき乾燥対策アイテムは異なってくるのが当然です。
どういった選択肢があるのかを知り、自分の肌に合った乾燥対策スキンケアを選んでみてくださいね。