毎年寒くなると美容雑誌などで取り上げられる「冷え性対策」
一見、冷えと美容は関係ないようにも見えますが、体が冷えているとシミやしわなどの肌老化を引き起こす原因となります。
体温が平熱37度くらいで高い人ほど水分量が高くお肌がキレイというデータもあるんです。
体の冷えが引き起こす肌トラブルや肌老化の仕組みや対策についてまとめてみました。
さっと読むための目次
冷え性だとシミやシワが出来やすい!?肌老化のメカニズム
お肌の断面図を一度は見たことがあるでしょうか?
肌の表面、角質層の下に真皮層があり、その下が皮下組織です。
真皮部分には直径0.01ミリの毛細血管が通っています。毛細血管の働きはとても重要で、お肌に酸素や栄養素を送ったり、不要な老廃物を回収します。
肌がターンオーバーするのにも大きな役割を担い、肌代謝に欠かせない存在なのです。
ところが、体が冷えていると人は防御本能から血液を内臓など体の中心部に集中させ、手先などの末端には送らないようにします。
もちろん、顔の毛細血管も後回しにされるのは当然です。
肌表面に血液が行きわたらなくなると肌の代謝が鈍くなります。
お肌のターンオーバーは乱れ、不要な角質が溜まっていくのでシミの原因となるメラニン色素も溜まっていきます。
さらに栄養が行かないことでお肌のコラーゲン量も減るのでシワになってしまうのです!
老化の大敵「活性酸素」が増える原因
冷え性が老化を加速させるもうひとつの理由に「活性酸素」が関係しています。
活性酸素という言葉、美容に関心がある人なら1度は聞いたことがあるかもしれません。
人は生まれながらにして活性酸素を除去するシステムが備わっています。
それがSOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)酵素です。
何だか難しい名前ですが、人間はこの酵素を生み出す力をもともと持っているんです!
ところが…この酵素の働きは体温が低いと弱まってしまいます。さらに、30代を境にSOD酵素を生み出す力は弱まり、活性酸素の除去率が低下します。
そうすると、体が酸化しやすくなってしまうのです。お肌を始め、細胞の老化、病気の原因です。
体温が高いと肌が潤う…理由は?
以前、美容雑誌で読者の体温と肌の水分量を測定した記事を読んだことがあります。
平熱が37度くらいでやや高めの人はお肌の水分量は100点、一方で35度台と低い人は30点という結果だったのです。
実は、代謝酵素が活性化する温度は36~40度、体温にして36.5度だと言われています。
冷えによる肌老化を防ぐためにやるべき3つのこと
では、冷えによる肌老化を防ぐために何をすべきなのでしょうか。お金もかからずにすぐに出来る3つのことを紹介します。
蒸しタオルでお肌の温め
蒸しタオルで温めて血行促進させるのはおすすめです!
水が滴らない程度にタオルを濡らしてレンジでチンします。600wで40~50秒ほど加熱すればOKです。
たっぷり化粧水をつけてから蒸しタオルを顔に2~3分乗せます。火傷には気を付けてくださいね!
冷たくなったタオルを顔に放置すると逆に冷やしてしまうので、冷たくなったと感じたらはずしてくださいね。
オイルマッサージで血行促進
顔の血行をよくするためにオイルマッサージもおすすめです。
お好きな香りのオイルで顔全体を優しくマッサージします。香りで癒されればリラックス効果も!
顔のくすみが取れて翌日の化粧ノリも格段にアップします!
蒸しタオルをして顔を温めた後のマッサージが特におすすめです。
お風呂で半身浴をする
体を温めると言えばいつの時代もお風呂!
半身浴でも肩までつかる全身浴でもどちらでもいいのですが、個人的には半身浴がおすすめです。
半身浴は下半身に流れる血量を増やし、腎臓を温めることで尿の量を増加させ余分な水分を排出させることにつながります。
下半身のむくみ取りに効果的なのです。
お風呂に浸かる時のお湯の温度は38~40度くらいのぬるめがベストです。熱過ぎるお湯は交感神経を優位にさせリラックスできないのです。
まとめ
冷え性と肌老化の関係についてまとめます。
- 冷えはお肌の毛細血管の働きを低下させる
- 血流が悪くなると肌代謝が悪くなりシミ、しわなどの肌トラブルが起こる
- 老化の原因活性酸素を除去してくれるのは酵素
- 酵素が活性化するのは体温36.5度!
- お肌を温める、体を温める習慣をつくり冷やさないことが大切!
「お肌の引き締め」という言葉はスキンケアでよく聞きますが、時には温めメリハリをつけることが大切です。