最近老化の原因として注目を浴びつつある糖化。糖化を引き起こすものこそAGEs(エージーイー)最終糖化産物です。
糖化が進むと肌のくすみ、たるみ、しわなど見た目の老化はもちろん、骨や血管などへも悪影響が出て病気のリスクも増えます。
AGEsはこれまで血液検査でしか測定できませんでしたが、手軽にAGEsの量を測定できる機械が登場。早速糖化度をチェックしてきました。
さっと読むための目次
シャープのAGEs(エージーイー)ケアで糖化度を測ってきました
先日、アンチエイジングジャパンという美容業界のイベントに参加したときのこと。
シャープライフサイエンスのブースでAGEs(エージーイー)を手軽に測定できる「AGEsセンサ」のデモンストレーションがありました。
今まで手軽にAGEsを測定できる機械なんてなかったので、皆さん興味津々の様子。ブースの前には長蛇の列ができていました。
私も列に並んで初のAGEs測定を体験してきましたよ♪
測定方法は本当に簡単で一瞬。
まずは自分の年齢に該当する年代を選び、後は左手の中指を機械のクリップに挟むだけです。
なるべく体を動かさないようにして30秒程待てば結果がでます。全く痛みもなく、指がクリップに挟まれてるな~くらいの感覚です。
結果は・・・まさかのD判定( ꒪⌓꒪)
同年代の中でも多いレベルで、100人中86位という結果でした。
測定後結果は感熱紙にプリントアウトされて持ち帰ることができます。
あまりに悪い結果にシャープのスタッフの方も気まずい空気に・・・(汗)
測定時に少し爪が伸びていて、「爪が長いと誤差が出ることもあるので…」と気を使って励ましていただきました(ノω・、`)
良くも悪くもこうやってAGEsが数値化されるとなると、今後の美容や健康を考える大きな指標となりそうです。
私の様に悪い結果が出た場合は生活習慣を見直すきっかけにもなるでしょう・・・(とほほ)
AGEsセンサは家庭用ではなく、医療機関や美容サロン向けのマシンです。先日、お台場で行われたアンチエイジングのイベントでもブースが設けられていました。
今後イベントやサロンなどで測定できる機会も増えるかもしれません。
ところで、指1本で手軽に測れるこの機会、どのような仕組みになっているんでしょうか。
AGEs(エージーイー)を測る仕組み
AGEs(Advanced Glycation Endproducts)は体の中のたんぱく質と糖が結びつくことで生成されます。
AGEsには様々な種類があるのですが、一部のAGEsには光を当てると蛍光の光を出す特性があります。
この特性を活用して開発されたのがAGEsセンサです。
体内のAGEsが発した光の量を測定・解析することで、体内のAGEs量を測定しているんだそうです。
AGEs(エージーイー)が増えるとどうなる?
ではAGEsが蓄積されるとどんな悪影響があるんでしょうか。
- くすみ、ハリ弾力の低下など皮膚老化への影響
- 認知症、糖尿病など様々な疾患になるリスク
- 骨の糖化による骨粗しょう症へのリスク
「糖化は老化」という言葉があるくらい、糖化は見た目を老けさせる原因になります。
そして最近では様々な疾患の原因となることも分かってきているのです。
アルツハイマーは脳にAGEsが溜まることによって出来る脳の糖尿病ではないか、といわれています。
血管や骨など、たんぱく質でてきている体のあらゆる箇所に蓄積するため、健康にも悪影響があり、病気のリスクも増えます。
AGEsが同年代より多いと測定された私としては、書いているだけで恐ろしくなってきます…。
AGEs(エージーイー)を減らす糖化ストレス対策
老化を加速させるAGEsですが、実は日々のちょっとした努力で増えないようにしたり減らすことが可能です。
AGEsセンサの測定後に出てきたアドバイスや、糖化研究を行う同志社大学の八木先生のお話などを元にまとめました。
日々の積み重ねで大きく変わる!食事方法によるAGEs対策
AGEsの説明を聞くときに必ずといっていいほど例に上がるのが、パンケーキの美味しそうな焼き目です。
パンケーキが茶色く焦げるあの色こそが、たんぱく質と糖が結びつき糖化している現象なのです。
そう聞くと、もうパンケーキを食べなければいいという考えに至ってしまうのですが、実は食べ物を摂取することによる糖化は、大量摂取で約6%ほどなのだとか。
食べ物で糖化対策をするには、食べ合わせや食べ方が重要なのだそうです。
- ベジタブルファースト!野菜を先に食べる
- 肉や魚を先に食べる
- 柑橘類や酢と一緒に食べる
- 副菜と一緒に食べる
野菜から先に食べるというのはよく言われることですが、これにより血糖値の上昇が抑えられるそうです。
野菜がなければ肉や魚を先に食べます。
白ご飯のみと、牛丼を食べた後の血糖値の上がり方を調べたところ、牛丼のほうが血糖値の急激な上がり方を抑えられたそうです。
つまり、一番よくないのは白ご飯だけとかおにぎりだけとかでご飯を済ましてしまうことです。
最近では、血糖値の上昇を抑えてくれる低GI食品もたくさん出ているので、そういったものを活用してみてもいいかもしれません。
参考食べてキレイになるクレンズフード!ドクターズナチュラルレシピを試してみました
食後の運動でAGEs対策
食後に軽い運動をすることで、食後の高血糖を軽減できるそうです。
軽い運動というと構えてしまうかもしれませんが、駅の階段を上るとか、1駅歩くとかでOK
食後60分後と120分後にこういった軽い運動を入れることで、高血糖を防げるという結果が出たそうです。
スキンケアでAGEs対策
AGEsの蓄積が目に見えて出てくるのが肌老化ではないでしょうか。
AGEsはコラーゲンの間に橋を架けるように蓄積するため、コラーゲンを硬くし、弾力を低下させます。
AGEsの肌への影響としては、
- コラーゲンの弾力の低下
- コラーゲンの柔軟性の低下
- 肌の黄色化・褐色化
- キメの喪失
などがあります。
AGEsは肌の真皮部分に色が付くため、一度AGEsが蓄積してしまうと、血行促進や美白ケアなどでは改善しないのです。
肌のAGEsの量が多い人は見た目の老化も進んでいるというデータもあるほど・・・。
では、スキンケアで糖化対策をするにはどうすればいいのでしょうか?
スキンケアで糖化対策をするなら、やはり有名なのがPOLAのBAシリーズです。
糖化を予防するだけでなく、すでに蓄積したAGEsにも働きかけるスキンケアなのです。
BAに配合されているYACエキスは、AGEs対策としてポーラが独自に開発した成分。
下の写真はYACエキス添付後にAGEsがキレイに消えている実験の写真です。

引用:POLA
人における臨床試験でもYACエキスの使用後はAGEsが減少した結果が出ています。

引用:POLA
これは128種類もの植物エキスから選び出した成分だそうです。
YACエキスをはじめ、様々な美容成分、エイジングケア成分がふんだんに配合されており、エイジングケアの最高峰といわれるスキンケアブランドです。
まぁ、その分お値段も張るんですけどね(^^;
ただ、先日BAの研究員の方の話を聞いて、開発過程や成分の効果などを踏まえると、お値段の高価さも納得できる気がしました。
すでに目に見えて出てきてしまっている糖化現象もスキンケアで改善するかもしれない!と希望が持てる基礎化粧品です。
まとめ
一度蓄積されてしまったら、簡単にはなかなか消えないのがAGEsです。
なので、蓄積されないように日々予防したり、生活習慣で気を配ることが大切。
今回AGEsの値が高いと出て、身に染みました・・・。
AGEs測定は日々の糖化ケアを見直すいいきっかけになるのではないでしょうか。